vbnm1005の日記

恥をかき集めた

「クソゲー」

人は人生で何度、いわゆる「クソゲー」にのめってしまうのだろうか。正常な判断ができる理性的な人は「クソゲー」にはまらずに生涯を終えられるのだとしたら、うらやましい限りである。
私は普段たいしてゲームもしないしセンスもないくせに、わけのわからない「クソゲー」に幾度となくはまり続けてきた。どれほどの時間を無駄にしてきたのだろうか。時間の密度があまりに薄い私は、長生きできなきゃ不公平だと真剣に思う。

高校生のときはラインのクッキーランという「クソゲー」にはまった。スーパーマリオブラザーズのような要領ですすめていくゲームである。ちなみに私はマリオにおいて、いつまでたっても最初のクリボーにやられるほどセンスがない。ではなぜのめったかというと、技術が必要ないからだ。
キャラやアイテムを強くすると、マリオでいうスター状態になれる。しかもそれはマリオと違って一時的なものではなく、常時無敵になれるのだ。しかも、磁力をはると、アイテムが勝手に身体(クッキー)に取り込まれていくのである。ゲームが下手な私にうってつけなゲームなのである。さらに、コースもワンパターンでたいして面白くないのが、私にとってはより好都合である。まあ、これが「クソゲー」呼ばわりされるゆえんなのであろう。
大抵の人は少しプレイしてすぐ飽きてしまうせいか、課金アイテムをログボとしてしょっちゅうばらまいていた。こんな事情から、ほどなくして私の友達のなかでは上位にランクインできた。なににおいても成績がふるわなかった私にとって、承認欲求を手軽に満たせるクッキーランはなくてはならないものとなっていったのである。
しかしそこにはライバルがいた。この「クソゲー」にむきになっている大人が、私のラインの友達のなかにいたのである。この大人はもしかしたら課金しているのではないかと疑いつつも、私としてはよりいっそうむきになった。しかし、何度も言うが相手は大人だ。お金を使われた瞬間にこちらはすぐさま不利になる。焦った私は課金アイテムを得るために、ラインの友達ほぼ全員を招待したのであった…。クッキーランが好きなんだねえ、と笑ってくれる物好きだけが私の周りに残ってくれたものの、いろいろなものを失った気がする。


受験生になったタイミングでリセット癖が発動し、ラインの履歴を全消ししたため、この当時のデータは残っていない。また、これをきっかけにしてクッキーランはやめた。

1度目のセンター試験の1か月ほど前、中高の気の置けない後輩から突然ゲーム招待がきた。その名も、ラインポコポコ。当時流行っていたポコパンの亜流としてリリースされたゲームだったような気がする。よくあるパズルゲームだ。
ポコポコはプレイ人口が少なく、クローバー(ツムツムでいうハート)をくれるラインの友達の絶対数がそもそも少ない。さらにクローバーの自然回復は1個30分で、5個までしか貯められないこともあり、息抜きとしてもほどよいのだ。二度目のセンター試験のころまでツムツムにいそしんでいた。
大学生になり忙しくなったためだんだんと足、いや、手が遠退いた。そしてスマホの容量が足らなくなったタイミングでアンストした。

しかし、こんな生活になったのをきっかけにiPadに再びダウンロードした。

否応なしに実感させられてるよ、これがほんっっっっっっっっっっっとうにクソゲーであるということを!!!
クソゲー」にも様々な種類があるが、ポコポコのクソたるゆえんは根本的なところにある。パズルゲームのくせに、知能ゲームではないのだ。ハイorローレベルの運ゲーである。
たとえば、動かせるものが一手しかない状態でスタート→その一手をこなしたら手がなくなって盤面リセットというのを繰り返しているうちに、移動上限を越えてゲームオーバーすることがあるのだ。ふざけるな。しかし時折、自分自身の工夫した一手により物凄い勢いで大量にポイントを稼げることがある。非常に快感だ。そしてその気持ちよさを求めて、クソゲーの底無し沼へと落ちていくのだ。

これは一種のギャンブル効果だと思われる。


5月に入ってからは、ツムツムにハマりすぎて周りが見えなくなり、片っ端からゲーム招待をおくっては信頼を失っている毎日を過ごしていた。うむ、これはまさにギャンブルだ。

オンライン授業をまる1週間すっぽかしてからようやくことの重大性に気づいた。痛い目に合わないと学習できない生き物なのである。

というわけでツムツム自粛期間に入りました。もちろん特に困ることはありません。