vbnm1005の日記

恥をかき集めた

阪急電車

昨今の情勢を鑑みて、用事がない限り大阪に出掛けなくなった。さらに、出掛けたとしても、京阪・JRのほうが都合がいいときばかりで、阪急にはもう長いこと乗っていない。

今日は久しぶりに阪急に乗って出掛けている。久しぶりの、阪急沿線の用事。

 

4年前、関西にはじめて上陸し、そのまま住むことになった。ごちゃごちゃした路線図とは無縁の生活をおくっていた田舎者なので、もちろん「おおさか」に遊びにいく発想が生まれるわけもなかった。そもそも、在来線で行ける距離感だとしらなかった。

大学1回生のゴールデンウィークのころ、大阪に住む知人に会うという目的ができたため、はじめて阪急電車に乗った。

緊張とドキドキが入り交じるなか、ホームで待っていると、高級感溢れる上品なデザインの電車が入線してきた。思わずわあ!都会!と感激し、写真を撮った。車内にはいっても、ふかふかの緑の椅子にビックリした。

そして電車を降り、待ち合わせの阪急百貨店の前でもさらなる感動が待っていた。天井高すぎ、シャンデリア美しすぎ…ここは間違いなく都会だ……!同じ方向へいくエスカレーターがずらりと並んでいるのにもビックリした。とにかくビックリした。

外に出ると、ドーーーンと大きなビルが何個も鎮座しており、その隙間をぬった道を早足で歩いていく人々で溢れかえっていた。

憧れの「都会」がこんなに近くにあるだなんて、というなんともいえない感情に襲われてたのを、意外と鮮明におぼえている。たぶん、それだけ衝撃が強かったのだろう。

 

車窓を眺めていると、様々な出来事が脳裏に浮かび、特急停車駅なら大抵降りたことがあるということに気づかされる。さらには沿線にだって思い出がある。たとえばスケートに行くときに、西京極まで自転車で出掛けたので、西院→西京極間は見覚えどころではない見覚えがある。高架の下に信号がなくて、西松屋あたりで大回りしなきゃならないんだよな。

 

もはや未知の土地ではなくなった車窓を眺めながら、4年前の感激を懐かしく思い出し、なんだか遠い世界に来てしまったのかもしれないなと思った。

ましてや10年前なんてなおのこと。

 

私はいまがいちばんたのしい。